大会長挨拶
第64回日本卵子学会学術集会
大会長
山海 直
医薬基盤・健康・栄養研究所
謹啓
この度、第64回日本卵子学会学術集会「基礎と臨床の連携」を担当させていただくことになりました。伝統ある日本卵子学会の学術集会を開催できることは、光栄かつ名誉なことであり心から感謝しております。日程は、2023年5月20日(土)21日(日)でつくば国際会議場での開催を予定しております。
私が本学会に入会したのは大学院生のときで、哺乳動物卵子研究会という名称でした。当時の研究会誌は薄い水色の雑誌で、私が撮影したウサギ卵子の写真が表紙となっていました。そういったこともあり私にとってとても思い入れの強い学会であり、今回のポスターにもウサギ卵子の写真を使っています。本学会は、基礎となる生物学、農学、獣医学、医学等の研究者と臨床に関わる人たちがともに議論し、生殖研究、生殖医療の急速な展開とともに大きく発展してきました。学術研究への貢献だけではなく、胚培養士の認定制度の構築、新たな培地の開発など、生殖医療を支える重要な役割を果たしています。また、それぞれの立場でご活躍されている会員が集う学術集会は、交流を深める場として大きな役割を担っています。そこでコロナ禍にある今、あらためて「基礎と臨床の連携」というテーマを掲げました。会員数は2,300人を超えた今も増え続けており、例年どおりの口頭発表に加え発表者と質問者が直接交流できるポスター形式での発表を試みたいと考えています。多くの演題登録をお待ちしております。
つくば市は研究学園都市として知られていますが、茨城県は都道府県魅力度ランキングで常に最下位を争っています。是非、多くの皆様にご参加いただき、本学術集会で充実した時間をお過ごしいただくとともに、伸びしろナンバーワンの茨城県を楽しんでいただければと思います。この原稿を書いている今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第7波の渦中にあります。1年後の情勢を予測することはできませんが、直接顔を合わせて議論できる状況になっていることを願いつつ、農研機構の平尾雄二先生、理化学研究所の越後貫成美先生ら多くの先生方のご協力を得て準備を進めております。
皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
謹白
2022年8月吉日
第64回日本卵子学会学術集会
大会長 山海 直
平尾雄二先生
農研機構
越後貫成美先生
理化学研究所